記事の要点: 乙支路医療脱毛で何度施術しても細い毛が残る理由は、レーザーの波長と毛の太さ・深さが合っていないことが背景にあることが多いです。 2025年の研究では755nm・808nm・1064nmの波長を順に使う方法で、6か月後に毛量が平均75%減少したという結果が確認されています。
何度も脱毛しているのに毛が残るのはなぜ?
乙支路医療脱毛を検討している方の中には、他院ですでに何度か施術を受けたものの「太い毛は減ったのに、細い毛だけ残っている」と感じている方が少なくありません。最初の数回で太い毛が大きく減っても、ある時点から変化が緩やかになるように感じるのはよくあることです。
特に、わきや脚に比べて顔や腕のように毛が細い部位では、こうした停滅感をより強く感じやすい傾向があります。これはレーザーの効果が出ていないというより、残っている毛の太さや深さが最初とは違ってきていることが多いためです。
そのため最近では、毛の状態に合わせてレーザーの波長を変えながら照射する方法が注目されています。今回は、3種類の波長を順番に使用した2025年の研究をもとに、脱毛後も毛が残る理由と痛みについて詳しく見ていきます。
レーザーの波長によって届く深さが違うのはなぜ?
医療レーザー脱毛は、毛の中のメラニン色素が光を吸収して熱を持ち、毛を作る毛根に働きかけるという原理で行われます。毛には成長期と休止期が交互に訪れるため、一度にすべての毛を処理することはできず、数週間おきに分けて施術を受ける必要があります。
そしてレーザーは波長によって、吸収される度合いや届く深さが異なります。755nmのアレキサンドライトはメラニンへの吸収が良く、細く色の薄い毛にも反応しやすい波長です。一方、808nmのダイオードはそれよりやや深くまで届き、1064nmのNd:YAGは最も深い部分まで到達します。
波長を切り替えながら照射することで、太さや深さがそれぞれ異なる毛をバランスよく処理できるというのが、この研究の出発点です。参考として、アポジプラスは755nmのアレキサンドライト波長を使用する脱毛機器で、顔のように毛が細く色が薄い部位で特に反応が良いとされる波長です。
反対に、太くて深い毛が残っている部位では、別の波長やエネルギー調整を併せて検討する必要があります。どの波長が最も効果的かというより、今の毛の状態に合った波長を選ぶことが重要だと言えるでしょう。
6か月後、毛はどのくらい減った?
Bacchini S, Mariani B, Tomassini GM, et al.による研究(Lasers Med Sci. 2025;40:339)では、18歳から60歳までの60名が参加しました。腕、わき、脚、ビキニライン、胸、背中を治療部位とし、3種類のレーザーを決まった順序で使い分けて施術し、6か月後に結果を確認しています。
施術前後で同じ部位を拡大撮影し、毛の本数と太さを直接比較する方法が取られました。参加者には美容目的だけでなく、多毛症などの理由で治療を受けた方も含まれていたとのことです。
全部位を合わせた結果、毛の量は平均75%減少したと報告されています。注目すべき点は、毛の本数が減っただけでなく、残った毛自体の太さも細くなったということです。
太い毛が占めていた部分に産毛の割合が増え、見た目にもなめらかな印象になったとされています。毛が細くなることで、シェービング後に黒っぽく見えていた剃り跡も目立ちにくくなる傾向があります。背中のような広い部位でも同様の変化が確認されましたが、この結果は複数回の施術を重ねたうえで6か月時点に測定した値である点には注意が必要です。
💡 毛にはそれぞれ異なる成長周期があるため、1〜2回受けただけで毛が残っていても、それを施術の失敗と判断するのはまだ早い段階です。
痛みや赤みはどの程度だった?
医療脱毛をためらう最も大きな理由は、やはり痛みではないでしょうか。最近の機器は肌表面を冷やす冷却装置が搭載されているものが多く、以前に比べて負担が軽減されている傾向があります。
研究チームは参加者に対し、波長ごとの痛みを4点満点で評価してもらいました。平均の痛みスコアは2点で、やや不快感がある程度だったと報告されています。波長別に見ると、アレキサンドライトとダイオードは2.0〜2.3点だったのに対し、Nd:YAGのみ3.5点と高めでした。
これは、より深くまで届く波長ほど毛根周辺の熱も大きくなりやすいためと考えられます。施術直後には、ほとんどの参加者に赤みや毛穴周辺の腫れが見られましたが、これらの反応は数日以内に落ち着き、傷跡や色素沈着は残らなかったと報告されています。
また、毛がかえって増えてしまう逆説的多毛化(パラドキシカル・ハイパートリコーシス)も報告されていません。乙支路医療脱毛の結果は、レーザーの名前そのものよりも、毛の太さや深さに合った波長を選ぶことによって左右される部分が大きいと言えます。
波長別の平均痛みスコア(Bacchini 2025, Table 2より)
波長の種類 | 平均痛みスコア(4点満点) |
|---|---|
755nm アレキサンドライト | 2.0点前後 |
808nm ダイオード | 2.3点前後 |
1064nm Nd:YAG | 3.5点 |
乙支路医療脱毛を受ける前に確認しておきたいことは?
同じ部位であっても、人によって毛の太さや肌の色は異なるため、最初にどのような計画を立てるかが結果を左右する重要なポイントになります。特に部位や毛の特性に合わせて施術の間隔とエネルギーを調整することで、不要な回数を減らせる可能性があります。
乙支路医療脱毛を検討している方は、今残っている毛がどのような太さ・深さの状態にあるのかを、施術前にしっかり確認しておくことをおすすめします。個人差があるため、カウンセリングの段階で自分の毛質や肌状態について相談してみるとよいでしょう。
よくある質問
乙支路医療脱毛を数回受けても毛が残っているのは失敗ですか?
毛には成長期と休止期があり、太さや深さも部位によって異なるため、1〜2回の施術で毛が残っていても失敗とは限りません。複数回の施術を重ねたうえで数か月後に変化を確認することが一般的です。
顔や腕のような細い毛にはどの波長が向いていますか?
755nmのアレキサンドライト波長は細く色の薄い毛への反応が比較的良いとされていますが、毛の状態には個人差があるため、実際の施術ではカウンセリングを通じて適した波長を確認することが望ましいです。
医療レーザー脱毛の痛みはどの程度ですか?
研究では平均の痛みスコアが4点満点中2点程度で、やや不快感がある程度と報告されています。ただし1064nmのNd:YAGのように深くまで届く波長は痛みが強めに感じられる傾向があり、個人差もあります。
施術後に赤みや腫れが出た場合、心配する必要はありますか?
施術直後に赤みや毛穴周辺の腫れが出ることは比較的よく見られる反応で、多くの場合数日以内に落ち着くとされています。ただし症状が長引く場合は施術を受けたクリニックに相談することをおすすめします。
毛が薄い部位はどのくらいの間隔で施術を受けるとよいですか?
毛の成長周期は部位によって異なるため、数週間おきに分けて施術を受けるのが一般的です。具体的な間隔やエネルギー設定は毛の太さ・深さ・肌の状態によって個人差があるため、担当医と相談しながら計画を立てることが大切です。